みなさま1週間お疲れ様でした。風邪やインフルエンザが流行っているようです、手洗いやお水をこまめに飲んで予防をしましょう。
しばらく期間が空いてしまいましたが、足首の捻挫についてお話します。
元々足関節は構造上外側より内側に大きく動くため、足関節捻挫では内側に捻ることがとても多くなります。
皆さんも捻挫をしないまでも歩いていて足が一瞬カクッと内側に曲がってしまった経験もあるのではないでしょうか?
その状態にさらに強い力が加わると捻挫というものになります。
足を内側に捻ってしまうものを内反捻挫といい、足の外側にある靭帯という足を固定するベルトのようなものを傷つけてしまいます。
一番多い損傷は「前距腓靭帯」(ぜんきょひじんたい)と呼ばれる靭帯の損傷で外くるぶしから親指の方に走る2~3㎝くらいの靭帯で外くるぶしの斜め前の若干くぼんでいるところを走っています。
二番目に多いのは「踵腓靭帯」(しょうひじんたい)といい外くるぶしからまっすぐ下に走る靭帯です。
三番目は「後距腓靭帯」(こうきょひじんたい)といい、外くるぶしから踵(かかと)にむけて走る靭帯です。
もちろんこれはあくまでも分類なので、大体は「前距腓靭帯」(ぜんきょひじんたい)だけの捻挫というのは少なく、いろいろと合併しているのが普通です。
最近私が見た症例では、サッカーをやっている中学生で左足首の捻挫で来院したのですが、前距腓靭帯の損傷と踵腓靭帯の損傷、アキレス腱の損傷をおこしていました。
実は足関節の捻挫で気を付けないといけないのは靭帯の損傷だけではなく、特に10代の若い世代に多いのですが靭帯がまだ柔らかいので強い力に対して靭帯ではなく靭帯のついている部分の骨を剥離骨折(はくりこっせつ)する場合もあります。
捻挫をした際はご自分で判断されずに整骨院や整形外科を受診しましょう。
たかだか捻挫と言えども、靭帯が伸びてしまい、そのままにすると捻挫が癖になってしまい選手生命を短くしたり、ずっと痛みと共に生きなければならなくなることもあります。
どんな些細なことでもいいので是非ご相談ください。